セッションをさせて頂いていると、「自己肯定感が低くて…」とよく仰います。
自己肯定感が低いのは、身近な両親や家族から否定されるような言葉をかけられていたからとか、成長過程で辛い人間関係があってそれが原因…とか言われますよね。
そしてその時のインナーチャイルドを癒す事が必要と。
私もそのように学びましたし、自分でも向き合って実践してきました。
インナーチャイルドを癒すワークとか実践してみて、ある程度のところまでインナーチャイルドが癒せたという感覚がありました。
低いと実感していた自己肯定感も、今まで周りの反応を気にして自分の意見を後出しのようにして周りの総意に合う様に変えて出していたのが、「自分はこう思う」と伝えられるようになって、人と比べて引け目を感じることも少なくなり、自分の中が軽くなった感覚もありました。
でもどうしても癒しきれていないと感じるものがあったり、自分の中でネガティブに反応してしまうものがあって、なんでだろう?どうしたらいいんだろう?って向き合うことが続いていた部分があったんですね。
癒しきれないのは向き合い方が悪いのかな?とか、取り組み方が足りないのかな?とか思ってしまったり。
でもある時ふと気づいた事があるんです。
これ、自分責めしてることと一緒なんじゃないかって!
自分の出来ていない部分をより強固にダメと植え付けているようなものじゃないかなって。
どういう事かと言うと、自己肯定感を下げる一番の原因は、これまでの色んな体験から「自分は○○だから…」とか、「自分のここ(欠点と思っているところ)がなければ…」と、自分の欠点だと思っているところに日々目を向けて、自分で自分を責めていることではないかという事です。
その時の記憶や感情に囚われる事は、その体験によってダメだと感じたことや自分自身の持っている資質をネガティブにとらえてしまったことを繰り返し思い起こし、そこがダメ・これが無ければと自己否定し続けることと同じで。
なぜ私はこんな性格なんだろう、こんなことが出来ないんだろうと自分責めをし続けることとイコールだよなぁと思ったんですね。
インナーチャイルドが完全に癒せないと幸せになれない、過去のネガティブな出来事にすべて向き合って許したり許可を出したり潜在意識を書き換えたりしないといけないと、どこかで「ねばならない」に囚われていたなぁと。
インナーチャイルドがすべて完全に癒せてなくても幸せにはなれます!
過去の出来事に深く深く向き合っていると、余計に脳がそれを大切な事・私はこうなんだというマイナスのセルフイメージを植え付けてしまう可能性もあるということです。
ではどうしたらいいのか?
今のところ私が一番効果的だと感じたのは、自分事として感情に浸り深く潜り込むのではなく、客観的に向き合うことです。
自己肯定感が低いなと感じていたら、「私は自己肯定感が低い」と思う事で無意識に自分を責めている負のループから一歩横に抜けるイメージです。
「あぁ、自分は自己肯定感が低いと感じているんだなぁ」と客観的に思う感じ。
極論は、その当時の体験から自分が否定してしまっている事も、自分はこんな人と思っていることも、全て勝手に思い込んでいるだけなんですよね^^;
同じような失敗体験をしても、それをずっと思い悩んでしまう人もいれば、すぐに切り替えて影響なく生きていく人もいますよね。
失敗した事をずっと繰り返し頭の中で反省したり後悔したりすることによって、脳に思い込ませたり、ずっとその失敗をした自分を責め続けたりしてしまい、自分で否定的に思い込ませて自己肯定感を下げているという事です。
もし自分がこのパターンだなぁと感じたら、是非客観視して新しい選択を選び取る習慣を意識してみて下さい。
「この時こんな風に感じてこう思い込んでしまったんだな。本当の私は○○(ポジティブな思い込み)なのに」
こんな風にして、自分の中にある手放したい思い込みを客観的に捉えて、本当はこうなのにとポジティブな思い込みを脳に教えていく、そんなトレーニングをやってみて下さい!
どんな自分も自分で選び取れるんです。
良い事も悪い事も、すべては自分が想像しているのだから。
ではでは、また♡
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